「最初のユキノハナをつんだ。帰ってきたムクドリが騒々しい群れをなして、わたしたちの頭上を飛んだ。春と没落が地上にと同様に空にもある。自然と歴史は、意見を異にしており、わたしたちの目の前で争っている。いつか歴史の春を体験することができたら、どんなにいいことだろう! だが、私の暦には春はのっていない。歴史の季節は幾世紀も続く。わたしたちの世代は、「近代の十一月」のうちに生き、そして死ぬ。」1945.2.27. (ケストナーの終戦日記、エーリヒ・ケストナー、高橋健二訳)
あまりにも良い文章だったので、ここにもメモ。 絶望感に満ちても居ますが。
素晴らしい本なので、興味のある方は是非。 と言っても既に新品が存在しないのですが……。
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