クロウディルテ・アーベン(主人公):
17歳。見習い錬金術師の少女。通称ディル。
リューネ近くの漁村アーベンで育ったが、4年前に師匠キリル・デキウスに出会ったことがきっかけで、錬金術の世界に足を踏み入れた。
基本的には真面目で素直な性格。
学問に関しては前向きで、吸収も早い。
キリルに師事して以来大陸西方の王都で暮らしてきたが、突然師匠が工房を移転したことから、リューネに引っ越してきた。
両親がおらず名字がわからないため、便宜上生まれ育った村の名前を名字として名乗っている。
甘いものが大好き。
キリル・デキウス:
32歳の男性。ディルの師匠で、錬金術師。
長い間王都で錬金術工房を開いてきたが、本人曰く「借金精算のため」リューネに工房を移転した。
かつて神童とも呼ばれる天才だった(ようだ)が、現在はわりと自堕落でいい加減な生活を送っている。
ディルに錬金術を教えることについてだけは真面目。
レオ:
18歳の少年。酒場(商人ギルド)の食堂で働いている、ディルの幼なじみ。
アーベンの漁師の四男坊で、家は兄が継ぐため、食い扶持を稼ぎにリューネで働いている。
明るく前向きで、めげない性格。
ディルがリューネにやってきたことから、4年ぶりに再会を果たした。
親のいないディルとは兄妹同然に育ち、今でも何かと気にかけている。
アガーテ:
褐色の肌の美女。年齢は不明だが、キリルよりは年上のようだ。
商人ギルドの代表で、酒場の女主人でもある。貸金業もしているので、金勘定に関しては抜け目がない。
男勝りでしたたかな性格だが、情に厚く、面倒見もよいので、人望は非常にある。
実質的なリューネの代表者。
トリス:
商人ギルドの酒場にいる怪しい男。年齢不詳だが30代後半以降。
自称「情報屋」で、お金を払うと街や人物に関する情報を売ってくれる。
どのように情報を集めているのかは不明。
ギルドに入り浸っているが、本人曰く立場は「中立」。
フリードリン・ノルバート:
貴族院の執政の息子で、22歳。
現在病に伏せっている父親に変わって、実質的に執政の役割を担っている。
が、若さ故の経験不足もあって、商人ギルドに権力的に押されがちな現在、守旧派貴族の中にはフリードリンを快く思っていない者も多い。
メルキア・ノルバート:
フリードリンの伯父で、偏屈者の66歳。独身。
人付き合いが嫌いで貴族院(ノルバート邸)の図書室に引きこもっている本の虫。
博識だが、頭でっかち。
ヴィタリス・エルデビア:
《光》の教会の司祭。恰幅のいい58歳の男性。
若い頃に医術を修めており、医師としては腕も確か。
リューネにおける人望は、司祭としてよりも医師としての方が厚い。
貧しい者も富める者も分け隔て無く接する。
フラヴィアン:
16歳。教会の見習い神官。
事務仕事から炊事・洗濯・掃除まで何でもこなす。
ぱっと見性別不肖。
何故かディルに懐いている。
メイア:
食糧品店の売り子。17歳。明るくて気が強くて気が短い。
後先考えずに啖呵を切って、困ったことになることも。表も裏もなく、一本気。
そばかすをちょっと気にしている。料理は得意だが、その他の家事全般が苦手。
勉学については、本人曰く「おつりを間違えなければ充分」
オリヴェロとよく喧嘩をしている。喧嘩するほど仲がいい?
オリヴェロ:
広場で露天商をしている14歳の少年。
小賢しくて生意気な性格で、その上計算高い。メイア曰く「あの悪ガキ」または「チビのクソガキ」。
出店許可を取っていないので、たまに自警団に追いかけられている。
エリニエ:
甲冑に身を包んだ長身の女性。年齢は20前後と思われる。
無表情、無口で、まるで人形のよう。
???:
エリニエを従えている謎の人物。
|