Sword World Canpene レクイエム
Scenario 01 「失われた詩
セッション日時2004年4月29日
プレイ時間約5時間


SCENE.1
波止場にて

GM「それでは、ソードワールドRPGキャンペーン『レクイエム』を始めたいと思います」

一同「レクイエム!?」

GM「はい、レクイエムです(笑)」
ラグ「タイトルから死にそうじゃねーか!」
リグレット「えーっと…(ぱらぱら)、アンデッド。…ワイト、ヴァンパイア、
 …ノーライフキング?」(ルールブックをめくりながら)
GM「(ふふふ)はい、モンスターデータを見るのは止めて下さいね。
 ところで、リグレット」
リグレット「何ですか?」
GM「啓示(ディビネーション)です」(紙を渡す)
リグレット「……………」(頭を抱える)
GM「どんなタイミングで、どうみんなに言うかは、好きに考えて下さい。
 では、みなさん。
 あなた達は今、アザーン諸島はルナー島、ドランブルという港町に来ています。
 その理由は、2週間ほど前に、あなた達のところにこんな依頼書が来たからでした」


あなたたちを優秀な冒険者と見込んで、引き受けて貰いたい仕事がある。
受ける受けないはともかくとして、是非一度、話を聞いて欲しい。
旅費など諸費用は負担するので、4月29日にこちらに到着する船に乗って、
私の館まで来て頂きたい。
ルナー島領主 ルーク・オストワルド



リグレット「時にGM。我々は有名なのかな?」
GM「はい、有名です。
 アザーン諸島は辺境ですし、少なくとも、あなたたちには、このように地方の領主から直々にお呼びがかかるくらいには、有名です」
リグレット「ふむ…そうか」
GM「さて、これからどうしますか?
 今現在、時刻は夕方に近づいています。現実世界で言うと、午後5時くらい。
 そろそろ、お腹が減ってきた頃ですね。
 ちなみに、町はもう閉門されています。領主の館は、町の外にあるそうなので、行くなら明日、ということになってしまいますが」
ギルドラム「どうしましょうー」
アーヴィーン「では、ここでこうしていても仕方がない。宿に行こう」
ラグ「さんせー」
エイミー「さんせー!」
リグレット「では、そのようにします」
GM「分かりました。そのようにしましょう。
 では、波止場の近くに、宿屋があります。『ほろ酔いメロウ亭』という、如何にもな宿兼酒場です。
 宿は、この町には現在、この一軒しかありません」
アーヴィーン「…この世界に、メロウって居ましたっけ? GM」
GM「うんにゃ。まあ、店の名前だから。
 それでですね、あなたたちが宿の扉を開くと、一人の青年が、あなたたちを見て立ち上がります」


SCENE.2
沈黙の少女

GM「服装からして、領主の館の従者か、近衛兵か、そんな感じに見えます」
ラグ「何だ?お出迎えか?」
GM(青年)「お待ち申し上げておりました。
 我が主、ルーク・オストワルド公の依頼を受けて、この地に参られた方ですね?」
リグレット「如何にもその通りだ」
GM(青年)「私は、ルーク・オストワルド公に使える、ルクトと申します。
 実は、この度、あなたたちにおいで戴いたのですが、あなた達に公が書簡を送られてから、大分事情が変化致しまして、あなたたちに引き受けて頂く仕事が無くなってしまいまして」
ギルドラム「はぁ?」
ラグ「随分と人を嘗めた話だな」
GM(ルクト)「お怒りはごもっともですが、こちらにも、事情がございまして、仕方のないことなのです」
リグレット「せめて、その事情とやらを聞かせて貰えまいか?」
GM(ルクト)「私は、一介の従者、公のご意向は存知上げません。
 つきましては、違約金として、一人あたり300ガメル、及び帰りの船の半券をお渡し致します。
 また、次の船が出るまでの20日間の間の滞在費は、こちらで持たせて頂くと言うことで、お怒りを解いては頂けないでしょうか」
一同「う〜ん?」

一同、暫し顔を見合わせる。
そりゃもっともです。

ラグ「…まぁ、いいんじゃねーの? この2週間はただ飯喰えるって事なんだろ?」
GM(ルクト)「そう言って頂けると、幸いです」
ギルドラム「うーん、…まぁいいかー」
アーヴィーン「何か釈然としないなあ…」
リグレット「まあ、いい。了解した。ご苦労だったな」
GM(ルクト)「では、失礼致します」
GM「そう言って、青年ルクトは宿屋から出て行ってしまいました」
ラグ「まぁいいか。じゃあ、その辺のテーブルについて。
 『おーい、オヤジ! 飯だ飯!』他人の金で豪遊する(笑)」
GM「ちなみに、ここの名物はクトゥルフ…ではなく、タコのから揚げ、香草風味レモン添えです」
リグレット「あー、美味しいですよね、アレ」
アーヴィーン「…突っ込むべきところが違うと思う」

この時、GMは何故か「クトゥルフの呼び声」がやりたくてたまらなかったのでした。
常にイアイア言っていてみんなにウザがられていたり。
…実は、ルクトの名前がプレイ時は違っていたり(適当にアナグラムして下さい)

リグレット「酒持ってこーい!」
GM「では、皆さんが食事をしていると…」
ラグ「大騒ぎしてるよ」
GM「はい(笑)
 皆さんがそうやって宴会をしているとですね、酒場の扉が開いて、二人の人間が入ってきます」
ギルドラム「どんな人ですかー?」
GM「親子のようですね。旅装ですが、何となく地元の人っぽいです。
 弓を持った、狩人風のお父さんに、小さな女の子が隠れるようにくっついています」
エイミー「女の子って何歳くらい?」
GM「うん、5歳くらい。
 店の中に入ってきて、お父さんの方があなた達に目をとめます。で、カウンターに近づいていって、店の主人に何事か尋ねた後、あなたたちの傍にやってきます」
GM(男性)「あの、冒険者の方達…ですか?」
ラグ「違います」(どきっぱり)

しばしの沈黙。

GM(男性)「…………………。そうですか、それは失礼しました」(GM、視線で裏拳突っ込み)
アーヴィーン「…おい」
リグレット「ああ、この男のことは気にしないでくれ。如何にも我々は冒険者だが、何だろうか?」
GM(男性)「ああ、良かった。(ホントにな)
 …あの、実はですね…もしもお時間がありましたら、是非お願いしたい仕事があるのですが、引き受けていただけますでしょうか」
ギルドラム「どんな仕事ですかー?」
アーヴィーン「待て。引き受けるかどうかはともかく、まずは話を聞こうか?」
リグレット「そうしよう。何だろうか? ご主人」
GM(男性)「あの、お願いしたいこととは、私たちの護衛なのです」
エイミー「誰かに追いかけられているの?」
GM(男性)「…………、いえ、そういう訳ではないのですが。
 私は北の集落からやってきた、タダ・センと言います」
ラグ「この子は?」
GM(タダ)「ティコです。ティコ、ご挨拶しなさい」
GM「ティコは、お父さんの後ろに隠れるようにしながら、あなたたちをじっと見つめています」
ギルドラム「今日は」
GM(ティコ)「(黙って、ぺこり)」
ラグ「……うん?」
アーヴィーン「あれ?」
ラグ「もう一度話しかけてみるぞ。『どうした〜ティコー?』あたまをわしゃわしゃと撫でる」
GM「思いっきり嫌がって抵抗するよ(笑)」
アーヴィーン「声は? 喋ってますか?」

正解です。

GM「いいえ?」
エイミー「え? 喋れないの?」
GM「聞いてみますか?」
リグレット「では、聞いてみよう。『ご主人、この子は…?』」
GM(タダ)「…はい、喋ることが出来ません。おそらくは、この子の母親の遺伝で…」
ラグ「何だ? 奥さんも話せなかったのか?」
GM(タダ)「はい。どうも、そういった家系のようです」
ラグ「すみません、GM。この子をじっと観察するけど、何かわかることある? セージ技能で振ってみてもいい?」
アーヴィーン「それは俺もしたい」
GM「うーん、そうだねぇ…まず、アーヴィーンには、一目でわかることがある。この子の周りには、精霊が多い」
ギルドラム「どういうことでしょうー」
アーヴィーン「…シルフ?」
GM「違います、ミュート(精霊魔法)ではありません。それ以外の、感情の精霊とか、この部屋に居る精霊が集まってきてるのがわかる」
アーヴィーン「精霊使いか!」
ラグ「なぁなぁティコ。(周囲を指さして)ともだち?」
GM(ティコ)「(こっくりと頷く)」
エイミー「おおーすごい」
リグレット「この若さで冒険者レベルがあるのか!」
ラグ「…重要だよな、冒険者レベル。怪我した時とか」

いや、この子の冒険者レベルは、見えてるだけじゃないんですよ…実は(笑)

リグレット「この段階で、この子に関してわかることは、他にあるのか?」
GM「神官と魔法使いがいるので、ちょっとだけ思い当たるフシがあります。
 こういった魔法が、神聖魔法と、古代語魔法にはありますよね」
アーヴィーン「というと…クエスト・ギアス・カース…くらいか?」←あなたではありません
リグレット「ああ…、なるほど」
GM「カースは暗黒魔法だけどね」
ラグ「どういうことだ?」
GM「さあ、どういうことでしょう」
リグレット「ああ、それでご主人。依頼の内容なのだが、護衛というのは、どういうことだ?」
GM(タダ)「そのことなのですが、実は、私の…というか、私の妻とこの子の祖先の遺産を、取りに行かなければならないからです」
ラグ「遺産ー?」
GM(タダ)「はい、遺産です」
リグレット「何故、護衛が必要なんだ?」
GM(タダ)「その遺産というのが、隠された場所にあるのですが…そこが、どうも迷宮になっているらしく。
 私も、妻から詳しいことを聞かなかったので、よく分からないのですが」
ラグ「待った。奥さんは?」
GM(タダ)「……………妻は、死にました」
エイミー「死んじゃったんだ」
リグレット「それは、すまないことを聞いた」
GM(タダ)「いえ」
リグレット「つまり、こういうことか。その迷宮探索の護衛を、我々にして欲しい、と」
GM(タダ)「はい、その通りです」
ラグ「おい、そんなことを俺たちに頼んでいいのか? 俺たちは冒険者だぞ。遺産を持って逃げたらどうする?」
GM(タダ)「先程、この宿のご主人に聞いたことによると、あなたたちは、領主様のご依頼をうけて、この地に来られた方々とか。それならば、身元はそれなりに確かなのでしょう。
 それに、遺産と言っても、あなたたちに価値のあるものではありませんし」
リグレット「うーん、そうだなぁ…引き受けても…」
ギルドラム「ちょーっと待ったぁ! 報酬はー?」
GM(タダ)「あ、はい。申し上げるのを忘れていましたが、…そんなに持ち合わせはありませんで、300ガメルで引き受けて頂けませんか?」
エイミー「少ない」
ラグ「…まあ、待て。引き受けてもいいんじゃないか? どうせ暇だし。俺たち」
GM(タダ)「その他、もしもその場所に我々の目的のもの以外の何か、価値があるものがありましたら、あなたたちに差し上げます」
アーヴィーン「なるほど」
リグレット「では、引き受けさせて頂こう。皆のもの、依存はないな?」
一同「ありませーん」
GM(タダ)「ああ、ありがとうございます」
GM「そんなこんなしていると、ティコが物凄く眠そうになってきたので、タダさんはティコを抱えて、上の寝室へ上がっていきました。『よろしくお願いします』」


SCENE.3
啓示

リグレット「では、親子が居なくなってから。
 『実は、隠していたのだが…』」
ラグ「何? 実は女だったとか?」
GM「違うだろ」(思わず突っ込み)
リグレット「『実は、みんな。これを見てくれ』と言って、私が刺繍していた布を取り出します」
GM「は? どうぞ?」
リグレット「そこには、こんな文句が書いてあるわけですよ」

と言って、リグレットがみんなの前に取り出したのは、GMが最初にリグレットに渡した、『啓示』の紙でした。
そこに書かれていたのは、こんな文句です。


啓示


リグレット「実は、これは私が船の上で刺繍をしていたスカーフなのだが…」
一同「オイ!(笑)」
リグレット「不意に、意識を失って気が付いたら、このような文句が刺繍されていたのだ。
 これは、ラーダ神が私に下した啓示に違いない」
GM「なるほど(笑)」
ラグ「おっさんー、また寝ぼけてたんじゃねー?」
アーヴィーン「(無視して)どういう意味だ?」
リグレット「月の門…何か、思い当たることがないか、宿の主人に聞いてみるぞ」
GM(宿の主人)「ああ、月の門ね。アンタ等も通っただろう。ここの港に入ってくる時に、二本のでっかい石柱があっただろ? あれだよ、あれ」
リグレット「通ったのか?」
GM「通りました」
リグレット「ああ、あれか…ということで」
ギルドラム「あれか!」
ラグ「月の島っていうのは、ルナー島のことだよな?」
アーヴィーン「星々…日輪……抽象的過ぎて、わからないな」

一同、暫し頭を寄せ集めて考え込みます。
ちなみに、今キャンペーンの隠しテーマは「ホラー」。
さっきも言ったように、GMはクトゥルフがやりたくて堪りませんでした。
…が。
ここで目指しているのは、少し毛色の違う、ホラーです。

ラグ「GM」
GM「はい?」
ラグ「店の周囲に、何か不穏な人影がないか、俺のカラスを飛ばしたいんですが」
GM「…鳥目で何も見えなくていいんなら」
ラグ「あー…そうかー…ちくしょー。
 じゃあ、店の周囲に不審な影がないか、店の明かりの届く範囲を確認させます」
GM「(…まぁ、いいか)特に何も。酒場の明かりがついているだけで、不審な人影も、不審でない人影も見えません」
リグレット「…まぁ、下手に考えていても仕方がない。とりあえず、今日のところは寝て、明日から行動開始をすることにしよう。ところで、グラスランナーよ」
エイミー「はい?」
リグレット「貴様、盗賊ギルドには加盟しているな?」
エイミー「はい」
ラグ「あ、そうか。あの父親のことを調べてこい」
GM「は? 何で?」
ラグ「本当に親子かどうか、とか」
GM「(…さすが疑心暗鬼キャラ。でも、今回は外れ)」
エイミー「他にはー?」
リグレット「この島のモンスターとか、色々あるだろう。
 ところで、GM。この島には盗賊ギルドはありますか?」
GM「まぁ、それなりに大きな島だからね。あります」
リグレット「盗賊ギルドなら、夜の方がいいだろう。では、行ってこい」
エイミー「わかった。じゃあ、いってきまーす」

遠くの集落の村人の情報まで、盗賊ギルドにあるかどうか。
でも、この場合はあるんです。
それは…



SCENE.4
盗賊ギルド

GM「では、明朗会計の盗賊ギルドです」
エイミー「あのねあのね!」
GM(ギルド員)「何だ、ここは子供の来るところじゃないぞ。…何だ、グラスランナーか。初めて見るな」
エイミー「聞きたいことがあるんだけどー」
GM(ギルド員)「出すもんだしたら教えてやるよ」
エイミー「…んー、じゃあ、100でいい?」
GM(ギルド員)「で、何が聞きたいんだい」
エイミー「北の集落の人たちで、タダ・センさんとかいう人のことについて、聞きたいんだけど」
GM(ギルド員)「…ああ、こないだ、妻が殺されたとかいう奴の話だな」
ラグ「…え?」
アーヴィーン「死んだって…殺されてたのか!」
エイミー「殺されたって、どんな風に?」
GM(ギルド員)「刃物で一突き。犯人は分かってねぇが、うちのメンバーじゃないことだけは、確かだ」
ギルドラム「プロの仕業だ」
エイミー「タダさんって、子供居る? 小さい子」
GM(ギルド員)「居るって話だな」
エイミー「じゃあ、タダさんの特徴を言うけど」
GM(ギルド員)「そんな見た目だそうだ」
ラグ「…うーん、惜しい。外れたか」
アーヴィーン「あ、そうだ。奥さんの家系についてとか、情報ないかな?」
エイミー「じゃあ、それ聞いてみる」
GM「『確か、北の集落に、声を失った一族が居たな』っていうか、アーヴィーン何処に居るんだ?(笑)」
GM(ギルド員)「その殺されたってのが、その最後の一人だろう。まぁ、子供が居るなら最後じゃねえが」
エイミー「うーん。こんなもんかな。あ! この島、他にどんなものがあるの?
 気をつけた方がいいものとか」
GM(ギルド員)「50」
エイミー「払います」
GM(ギルド員)「島の中心に、遺跡があるな。古代王国の遺跡だそうだ。だが、入れねえ」
エイミー「え? 何で?」
GM(ギルド員)「古くからのしきたりでな、入れねえ事になってるんだ。領主が禁じている」
エイミー「誰も入ったことないの?」
GM(ギルド員)「もちろん、調査はしているさ、内々にな。だが、大したもんはねえぞ。
 何にもねぇ遺跡だ。…たまに、深くまで入りすぎて、帰ってこない奴もいるけどな」
エイミー「ふーん…。じゃあ、まあこんなところで。夜更かしはお肌の敵だし!」
GM(ギルド員)「あ、そうだ。遺跡の周辺に、お前さんの仲間みたいなのが棲んでるって話だ」
エイミー「え? グラスランナーが?」
GM(ギルド員)「だが、姿を見かけたって奴が少ないんだよな…まぁ、そんだけだ」
エイミー「じゃあ、お休みなさーい」
GM「というわけで、エイミーは無事、何事もなく宿に戻ってこれました」


 翌日、冒険者達は出発を一日遅らせて、町中で、色々と情報を調べて回ることにします。
 それにより、新たに判明した情報は、以下の通りでした。

 ・領主は、3年前、兄の死によりその職を継いだそうだ。
  街の評判はすこぶる良いが、最近何か心配事があるようだ、とも言われている。
  まだ若く、20代半ば。
  5年前に結婚しているが、子供は居ない。妻は、まだ20歳くらい。
  領主の家系(オストワルド家)は、短命で、30代まで生きる人間が滅多にいない。
  よって、領主の地位は世襲になっているが、兄弟が受け継ぐことが多い。
  領主の家系の人間の死因は様々で、病死とは限らない。
  呪われてるんじゃないか?という噂もある。

 領主を疑ったのは、例によってラグ。
 挙げ句の果てには、リグレットと二人で、門番をしていたルクトと押し問答をしたり。
 更にそこで二人は、「領主は明日、本邸へと帰るつもりらしい」ということを知ります。
 (ドランブルにあるのは、執務用の別邸。本邸は、島の中央にあります)
 ちなみに、本邸までは馬車で3日。結構遠いらしい…ということも知りました。

 ・島の歴史について
  古代遺跡がある。
  一般的には、「3人の英雄の島」として知られている。
  英雄の言い伝えについては、以下の通り。
 「むかしむかし、ルナー島には、悪い王様が住んでいました。
  悪い王様は、色々なことをして人々を怖がらせていました。
  そんなとき、3人の英雄がこの悪い王様を倒すために、やってきました。
  3人は、力を合わせて悪い王様を倒し、末永く幸せに暮らしましたとさ。
  めでたしめでたし」

 こっちを調べたのは、学者アーヴィーン。
 童話チックなお話しか出てこなくてがっかり。

 この間、ラグがティコに構い過ぎて嫌われたり、色々な喜劇が起きています。

 そして、その翌日。
 一行は、タダさん親子と一緒に、その「遺産」とやらの回収に向かうことにしたのでした。



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